日時
令和4年2月25日(木)15:00~17:00(ZOOMウェビナーによる配信)
講演者
⼤内 雅博 ⾼知⼯科⼤学 教授
⻄⽥ 壽起 元国⼟交通省四国整備局⻑(司会進⾏)
松川 久俊 ⿅島建設 元地芳トンネルJV事務所所⻑
尾﨑 美伸 ⿅島建設 元地芳トンネルJV事務所次⻑
⻄川 陽⼦ ⾼知県梼原町ハチキン会会⻑
講演概要
我が国は脊梁⼭脈が列島を貫く嶮しい地形のため、急峻な⼭岳に囲まれ他地域との往来の困難な地域が全国⾄る所に点在していた。そのような中でも多くの地域は、⼟⽊の⼒により近代的な⽣活基盤整備を進め⽣活を豊かにし、また新たな地域の魅⼒を創出し外部から⼈を惹きつけている。その典型的な事例として、愛媛県との県境にある⾼知県の梼原町と地芳トンネルを省みる。地芳トンネルの建設は、切⽻の⽔圧が22気圧の⻘函トンネル級の⼤湧⽔に世界に先駆けた新しい技術で挑み、屈指の難⼯事の末に開通した。永年にわたる地域のトンネルへの強い思いとそれを実現した⼟⽊技術、そしてトンネル開通を契機としたまちづくりと、地域と⼟⽊の⼒が⼀体となって進められたプロジェクトである。これからの⼟⽊を考える良い事例であると考える。