日時
2024年1月25日(木) 15:00~17:00(ZOOMウェビナーによる配信)
講演者
辻本哲郎 名古屋大学名誉教授
田村秀夫 元国土交通省北海道局長
竹村公太郎 元国土交通省河川局長
高橋伸輔 国土交通省中部地方整備局河川部長
講演概要
⽊曽川、⻑良川、揖斐川の三川は、⻑野、岐⾩、愛知、三重、滋賀の5県にまたがる⽇本有数の⼤河であり、流域内の⼈⼝は190万⼈に達し、中京圏ひいては我が国の経済・社会・⽂化を⽀える重要な河川である。
この地域の⽔害との闘いの歴史は古く、堤防の築造がその上下流や対岸に対してかえって被害を招くことから、⾃分たちの集落を囲む輪中堤を整備せざるを得ないという苦渋の選択を余儀なくされてきた。明治新政府は、この地域間の対⽴を克服するため、外国⼈技師を招聘するなど、近代的な河川改修に先駆的に取り組んできた歴史を有している。
今回の講演では、主に江⼾時代から近代に⾄るまでの⽊曽三川の治⽔事業の概要と、⽊曽三川の治⽔事業のうち、その後の河川⾏政の進め⽅を⼤きく転換させることとなった⻑良川河⼝堰事業を中⼼に紹介する。