日時
2024年5月17日(金) 15:00~17:00 TKPガーデンシティ博多新幹線口(会場・WEBのハイブリット開催)
講演者
山尾敏孝(熊本大学名誉教授)
福永靖雄(NEXCO西日本コンサルタンツ㈱ 代表取締役社長)
中島英治(元日本道路公団福岡建設局長)
加藤捷昭(元川崎工事取締役西部支社長
兼川崎重工業㈱播磨工場工事部長)
矢野一正(鹿島建設㈱土木管理本部橋梁統括部長)
戸塚誠司(元熊本県土木部長)
講演概要
天草の乱など、歴史上でも有名な殉教の島、天草諸島は、九州の熊本県の⻄⽅海上に位置する⼤⼩120の群島で、⾵光明媚な環境や温暖な気候と⽔産、鉱産資源に恵まれている地域であり、雲仙天草国⽴公園の⼀⾓を占めている。しかし、こうした観光・産業上の発展の要素に恵まれながら、離島であるという交通上のハンディキャップのため、産業、経済等においてその発展は阻害されてきた。このような状況の中、地元の⼈達の本⼟と島を結ぶ『夢のかけ橋』への情熱は、徐々に燃え始め、昭和28年『離島振興法』により各種の基礎調査が実施され、天草連絡道路が事業化された。この事業には、5つの⻑⼤橋が計画されていたが、当時の⽇本の橋梁技術⽔準は欧⽶に⽐べ⾮常に遅れており、この天草五橋で『橋梁技術の原点ともいうべき』世界に通⽤する橋梁が計画された。ここでは、天草連絡道路の経緯と海上橋梁の新しい技術へのチャレンジや幾多の課題を解決した⼯夫、天草五橋が成しえた効果などを紹介する。