日時
令和4年10月19日(水)15:00~17:00(ZOOMウェビナーによる配信)
講演者
山内 彪(元 国土庁官房水資源部長)
今村瑞穂(元 水資源開発公団筑後川開発局長)
高橋啓典(元 ㈱間組(現㈱安藤・間)四国支店安全部長)
小池 剛(元 国土地理院長)
講演概要
「四国のいのち」と称される「早明浦ダム」を中核とした吉野川総合開発。四国の洪水被害、渇水被害、水利用(分水)の歴史、吉野川総合開発計画と調整経緯、四国の経済発展と吉野川の洪水被害軽減に加え、四国の更なる発展のための方向性等について、キーパーソンの情報を含めて解説。講演では、
①河川総合開発の黎明期から吉野川総合開発計画の経過をたどりつつその時代背景や四国4県の立場や思いを乗り越えて、「四国がひとつ」に。
②重量式コンクリートダムの設計において、新たな視点からの考え方を導入して、その後の我が国におけるダム建設の可能性を拡げた技術的手法や早明浦ダム管理開始直後の大洪水で体験した「ただし書き操作」にどのように対処して、何を学んだか。
③早明浦ダム建設工事中のエピソード、経験談を紹介。
④早明浦ダムを中心とした吉野川総合開発は四国4県がひとつになる契機。総合開発事業後の新たな課題に対応するために設置した“四国水問題研究会”の取組を紹介。
講演は、様々な時期に様々な立場で携わった方々が早明浦ダムを中心にひとつにまとまった歴史を振り返り、後世に伝承するとともに四国の更なる発展に期待する。