日時
令和4年7月27日(水)15:00~17:00(ZOOMウェビナーによる配信)
講演者
高橋政則 前国土交通省中国地方整備局河川部長
平野明徳 国土交通省中国地方整備局太田川河川事務所長
藤岡啓太郎 広島市都市整備局長
中村良夫 東京工業大学名誉教授
北村眞一 山梨大学名誉教授
講演概要
太⽥川放⽔路は明治期以降急激に発展する広島地域を頻発する洪⽔から防御するべく計画された。地元地域からの熱⼼な働きかけにより昭和7年に事業化され、戦中を経て戦後復興とともに進捗した。昭和43年の事業完成は広島の発展に⼤きく寄与し、広島は放⽔路とその5本の派川を擁する「⽔の都」へと成⻑した。
講演では、太⽥川放⽔路事業の⼯夫を凝らした計画の内容、戦争の激化による事業停滞、戦後の事業⽩紙化からの再開の過程、困難を極めた⽤地取得等について紹介する。また広島の地形を⽣み出した治⽔上の効果、それによって可能となった広島のまちづくりや河川空間のデザイン、最後に、広島の地形特性を踏まえた防災まちづくりの展望について述べる。