日時
令和5年5月26日（金）15:00～17:00（ZOOMウェビナーによる配信）
講演者
松尾友矩（東京大学名誉教授）
曽小川久貴（元国土交通省下水道部長）
前田正博（元東京都下水道局長）
山田昭捷（元東京都下水道局参事）
講演概要
戦後の東京は、⾼度経済成⻑と引き換えに、⼤気汚染や⽔質汚濁など様々な環境問題が顕著となった。その象徴とも⾔えるのが、古くから憩いの場として花⽕⼤会などが⾏われた隅⽥川の⽔質汚濁である。当時は、下⽔道の普及率が低く、多くの地域で⼯場や⽣活排⽔を河川などへ未処理のまま放流しており、隅⽥川は⿂の住めない「死の川」と呼ばれるほどであった。本講演では、オリンピック開催を契機として東京都と建設省が、いかにして汚濁した隅⽥川を浄化したのか、直⾯する課題を解決するための東京都の対策、「我が国初」となる取組や技術の採⽤、取組による効果、また国による法整備、財政⽀援、技術的⽀援、さらに今後の下⽔道の役割などを紹介しながら、「下⽔道事業における隅⽥川浄化プロジェクト」について講演した。
